年賀状はいつから始まった?

年賀状は平安時代に始まったと言われています
その後、江戸時代頃に円滑になっていき、明治時代にはがきが扱われるようになっていきました。
詳しく見ていきましょう。

・年賀状の始まり

3世紀頃、紙が日本に伝来し6世紀以降になるとやっと、比較的容易に紙が手に入るようになります。
平安時代から年賀状が始まったと言われていますが、平安後期に藤原明衡によってまとめられた往来物(おうらいもの・手紙文例集)「雲州消息」にあります。
貴族の間で新年の挨拶を文にして交換していたことと言われています

・江戸時代の飛脚制度

江戸時代になると飛脚制度が発達して、国内での年賀状のやり取りが円滑にできるようになりました
当時の学校「寺子屋」では「よみ・かき・そろばん」の学習が行われており、手紙を書ける人が多かったと思われます。
とはいえ、当時の年賀状は必ずしも1月1日までに出されていたわけではありませんでした。

・明治時代の郵便制度導入で年賀状が広まる

明治6年(1873年)日本で「はがき」が扱われるようになり、明治20年(1887年)頃にかけて年賀状が増えていきました。
明治38年(1905年)当時、年賀状の数は1億枚程度でしたが、平成16年(2004年)にピークを迎え、その数は44億5000万枚にまで増加しました。

・年賀郵便制度の導入

1月1日の消印のため導入された年賀郵便
当時の郵便物は、受付局・配達局の2つの消印が押されており、もちろん、年賀状にも原則としてその規則が適用されていました。
そのため多くの人が、受付局もしくは配達局での「1月1日」の消印を狙って年賀状を出すようになりました。
しかし、早めに年賀状を投函してしまったがために、年明け前に配達されてしまっては意味がありません。
その結果、年末26から28日あたりは、元旦当日郵送の郵便物の数が膨れ上がっていきました。
その対策として、1899年(明治32年)に指定局での「年賀郵便」の特別取扱いが開始されます。
年賀郵便の特別取扱いとは、年末の一定期間、12月20日~30日の間であれば、指定された郵便局に持ち込むことで「1月1日」消印で新年に郵送する、という制度です。
※なお、現在の年賀郵便物特別取扱(12月15日から12月28日)です。上記の期間内でも25日の集配時間以降に投函すると元旦に届く保証がないです。28日の集配時間以降に投函した場合は、通常であれば1月3日以降に配達されます。