染料インクと顔料インクの違いまとめ

インクパークスで取り扱っている互換インクにも染料インクと顔料インクがありますが、どこがどう違うのかなどをまとめてみます!
染料インクと顔料インクは、どちらもインクをノズルから吐き出して紙などに印刷していくという点では同じです。
染料インクは、インクの粒子がとても細かいので粒子がインク溶液に溶け切っていて紙の内部まで浸透していきます。
これにより色のグラデーションや発色がよく鮮やかに仕上げることができます。
顔料インクは、インクの粒子が染料インクと比較して大きいのでインク溶液に溶け切っていません。
そのため、紙の内部まで浸透せずに表面にとどまっています
これにより線や色をくっきりと印刷することができます。

染料インク

写真印刷におすすめ!
普通のコピー用紙などではなく「写真専用の光沢紙」を使用することにより、紙に染み込みやすい染料インクは光沢紙の性質を十分に発揮させられます。インクが紙の表面に残らずに、内部に浸透することで印刷面がなめらかになり、光沢感も損なわないです。
しっかりインクを乾燥させることで発色の良さがでます。
印刷スピードが速いということ、顔料インクに比べて値段が安いという良いこともあります。
家庭向けのプリンターは写真が綺麗に印刷できる染料インクを使うものが多いです。

顔料インク

ビジネス資料などにおすすめ!
インクが紙に染み込まない性質をしていますので、印刷した後に乾くのが早いという特徴もあり、色や線がくっきりでますので文字、図、グラフなどが入っているビジネス文書などの印刷に適しています。
印刷物が丸まってしまった経験のある人も多いと思いますが、あれは紙がインクを十分に吸収すると起こるのですが、顔料インクは染み込まないので印刷物が丸まってしまうことはありません。

メリット・デメリットを比較してみます!

メリット デメリット
染料インク
  • 発色がよく色のグラデーションが綺麗なので色の再現性が高い
  • 印刷の表面がなめらか
  • 光沢感が得やすい
  • 印刷スピードが早い
  • 顔料インクに比べて値段が少し安い
  • 粒子が細かいので普通のコピー用紙などではにじんでしまうことがある
  • 印刷した後、乾くのが遅い
  • 印刷物が丸まることがある
  • 水に滲みやすく、光や空気による色褪せが早い
顔料インク
  • 表面で固まってインクがにじみにくい
  • 発色がくっきりしている
  • 乾くのが早い
  • 早く色が安定する
  • 印刷物が丸まらない
  • 光、水、空気に強い
  • 使える用紙の幅が広い(マット系用紙、画材紙、ファインアート紙など色々な紙に対応している)
  • 紙に浸透せずに表面にとどまるので凹凸が生じてムラになることがある
  • 繊細な色の表現は難しい

まとめると、
写真を光沢紙などの写真用の用紙でプリントする人は染料インクがオススメ!
写真ではなく文字や図、グラフなどを多く印刷する人は顔料インクがオススメ!